家庭の風呂より断然快適な銭湯。その「なぜ」についてこれまで明らかにされることがありませんでした。ところが最近、医学実験でその秘密が解明されたのです。銭湯の空気中にたくさん漂うマイナスイオン、実はこれこそが「快適」の素なのです。このマイナスイオンとは、水が飛散する時に空気中に発生するもので、これが多い場所では人間は深くリラックスすることが出来ます。すなわちマイナスイオンは、ストレス漬けの心とからだを解き放つ特効薬なのです。では家庭風呂ではなぜいけないのでしょうか?もちろん家庭でもマイナスイオンは発生しますが、浴室の空間が狭いためにすぐマイナスイオンが減少してしまいます。マイナスイオンには、豊富な水源と豊富な空気の層が必要です。
だから大きな空間があり、絶えず空気の入れ替えが行われている銭湯こそ、健康に最適な場所だと言えるのです。
滝や噴水の近くはマイナスイオンがたくさん発生する。この原理を発見したフィリップ、レナード博士にちなみ、これをレナード効果と呼んでいる。銭湯の浴室空間付近では、噴水の近く並にマイナスイオンが大量発生していることがわかった。
プラスイオンとは不快を感じる空気で、タバコの煙や大気の汚染、大量の砂ぼこり、電子レンジや冷蔵庫から出る電磁波、化学繊維などがその発生源となっている。よい空気の入れ替えを行わないとその量はどんどん増え、私たちの体内のイオンバランスも崩れてしまう。
マイナスイオンの効果
◎一般に入浴によって最高血圧は低下しますが、銭湯の浴室の空気に触れるとわずかにシャワーを浴びただけでも血圧が低下することがわかりました。これは、マイナスイオンに副交感神経を優位にする働きがあるからです。
◎マイナスイオンの満ちた浴室内では、リラックスし快適さを感じる脳波であるα波が大量にでます。しかも興味深いのは、より深く心の底からリラックスするθ波にちかいα波が非常にたくさん出ることです。